最後の旅行(三)
旅行前に別の友人から高松近辺のオススメの観光地を教えてもらった。
間髪入れず金刀比羅宮と教えてもらったが、
翌日ライブを控えている三十路の女にその行程は厳しい。
ならば琴電に乗り仏生山温泉に行くのはどうかと勧められ行く事にした。
(因みに栗林公園はそうでもないらしいので速やかに却下した)
走り出して暫くすると、
教科書のワンフレーズだけで記憶していた水島コンビナートが見えてきた。
しかし後から調べてみると方向が合わないので何だか違うらしい。この辺は工業地帯が多い。
私は海が苦手であの果てが無い景色を見ると恐怖感を覚える。
今まで自分以外に聞いた事がないが、
地図上の太平洋や大西洋の水色を見るだけでゾクっとする。
だが例外もあり、果てがある、向こう側に景色が見える海に関しては心穏やかに鑑賞出来るのだ。
想像していた通り瀬戸内の海は太陽の光に反射して穏やか波がキラキラと輝いている。
小さい島々が点在し、人々の小さな生活がゆったりした時と共に感じられる。
デニムの街・児島で一時停止した。
駅からジーンズの類いは全く見えなかったが、
駅看板だけ撮影。
一時間弱で高松に到着した。
何となく予想はしてたが、駅看板にもうどん、
のれんにもうどん、「香川県はうどん県です」
(でもそれだけじゃないのよ)と要潤不在の中も県を挙げてうどんとうどんだけじゃないのよ
(具体例は挙げられていなかったが)を名産としてアピールしていた。
薄い記憶だが、
「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」
でナンチャンがウッチャンを始めとする出演者達に(ウッチャンの出身地)香川はうどんしかない事を弄られるくだりがあった気がする。
あれから優に三十年以上経つが是非南原清隆氏にも是非うどん特使辺りのポジションを与えていただきたい。
社交ダンスもうどんと同様「コシ」が大事と本人も言ってる様なので。